国際関係のカオス 状態とパラダイム
「国際関係理論史」「人間的国際社会論」との三部作という位置付けで、日本の国際政治学研究の跡付けと整理を試み、その分野の研究指針となる書である。
冷戦後の世界における国際関係の現実は将来秩序を展望してカオス的安定という過渡期の直下にあると分析、三つの問題点を提起している。まず、冷戦以後の国際世界はまったく新しい座標の転換に立脚していて、その現実をイラクや北朝鮮、パレスチナにおいて劇的に目撃している。
二つ目の課題は日本における国際政治学の形成、展開、展望である。その流れは三つ。外交史から国際政治学への転換、課題としての世界社会論への追求、市民社会と国家そして経済ないし市場と国際社会の展望である。三つ目はアナキー状態からカオス認識への転換いわゆる複雑系の社会科学への導入とその国際関係への適用を論じている。
冷戦後の世界における国際関係の現実は将来秩序を展望してカオス的安定という過渡期の直下にあると分析、三つの問題点を提起している。まず、冷戦以後の国際世界はまったく新しい座標の転換に立脚していて、その現実をイラクや北朝鮮、パレスチナにおいて劇的に目撃している。
二つ目の課題は日本における国際政治学の形成、展開、展望である。その流れは三つ。外交史から国際政治学への転換、課題としての世界社会論への追求、市民社会と国家そして経済ないし市場と国際社会の展望である。三つ目はアナキー状態からカオス認識への転換いわゆる複雑系の社会科学への導入とその国際関係への適用を論じている。
書籍名 | 国際関係のカオス 状態とパラダイム |
---|---|
著者名 | 名誉教授 浦野起央・著 |
月号 | 2004年秋季号 No.101 |
価格 | 4,500円(税別) |
出版社情報 | 東京都文京区水道2-1-1、勁草書房 |